Subject Alternative Names (以下、SAN)とは
「サブジェクトの別名」としてサーバー証明書内に記載される項目のひとつです。
SANsを含む証明書を利用すると、サブジェクトで指定したコモンネーム(FQDN)とは別に
SANsで指定されたコモンネームへのSSL通信が可能となります。
つまり、1枚の証明書で複数のコモンネーム(サブジェクトで指定したコモンネーム、
およびSANsに記載されているコモンネーム)へのSSL通信が可能となります。
SANs自動対応のSSL証明書
下記のSSL証明書では対応条件をすべて満たす場合には、自動的にSANsを設定したサーバー証明書を発行いたします。
対応条件
-
申請したCN(コモンネーム)のホスト名(FQDNの左端ラベル名)が「www」であること
例)
○ www.yourdomain.co.jp
× www1.yourdomain.co.jp(ホスト名がwwwではないため)
-
FQDNが第3レベル(※1)までであること。
例)
○ www.yourdomain.co.jp(※2)
○ www.yourdomain.com
× www.server.yourdomain.co.jp (第4レベルのため)
× www.server.yourdomain.com (第4レベルのため)
※1 第3レベルとは、ドットで区切られたコモンネームに対し、末尾より数えて三つ目の階層となります。
※2 ccTLD(「co.jp」など)は「.com」「.uk」と同様に第1レベルとみなします。
自動的に設定されるSANsの値
例)
申請したCN(コモンネーム): www.yourdomain.co.jp
SANsの値
www.yourdomain.co.jp
yourdomain.co.jp
SANsに対応したブラウザでは
https://www.yourdomain.co.jp/~
https://youromain.co.jp/~
のどちらのURLでもSSL通信が可能となります。
■ご注意
SANsの識別可能なウェブブラウザからアクセスした場合のみ、SSL通信が可能となります。
携帯電話端末ブラウザではSANsに対応していません。
SANsに対応していないブラウザでは、申請したCN(コモンネーム)「https://www.yourdomain.co.jp/~」でのみSSL通信できます。